stage life

舞台観たり、若手俳優追ったりして、楽しんでます。

スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE

※ネタバレ含みます
f:id:mntik:20151205014438j:image
2015/12/3〜12/13
@Zeppルーシアター六本木
(Wキャスト 椎名鯛造さん回)

前作のダンロン舞台は気になりつつも観に行けなかったので、どんな雰囲気のものなのかワクワクしながら観劇。ちなみに原作未プレイ。ですが実況や二次創作なんかでキャラクターや大まかななネタバレは把握済みだったので、緩い知識だけ持って観てきました。

ルーシアター
ワサビーツにダイヤにベイビーさんにと、たぶん今年4回目のブルーシアター。夏場の坂もしんどいけど冬の寒い中での坂もしんどい。結果坂はしんどい。余談だけどブルーシアターは後方端に入ったときに前の人の頭で視界半分ぐらい失った苦い思い出があって、それからというものチケット取るときに席を意識して億劫になってしまうので、あんまり個人的は好きじゃなかったり。(今回は9列目ドセンターという見切れ一切なしのとても見やすい席でした万歳!)  あと椅子が柔らかすぎて毎度腰が痛くなるのはどうしたらいいんだろうか。段差も少ないので、やっぱりライブショーステージ用でお芝居ゆっくり見る劇場ではないなぁとモゴモゴ。そんなこといったらTDCとかどうなるんだって話ですが。でもちょうどいいキャパだしステージが広かったりサイドバルコニーがあるから色んな演出できたりプロジェクションマッピングが派手に使える点でやりやすいんだろうなぁ。ちなみにヘタミュがあるので今年はもう一回お世話になります。

プレミアム陪審員席特典のクリアファイルと上演台本
f:id:mntik:20151205035433j:image
f:id:mntik:20151205035516j:image
いろんな舞台が前方良席をプレミアム席として販売し特典をつけていますが、上演台本ほど嬉しい特典はないと思います!
分厚い台本。ト書きもきちんとあって、読むの本当に楽しい。しかも初期台本なので、実際の舞台では削られてるセリフだったり、本番では変わってた演出だったりシーンも把握できて、「え!ここ当初は◯◯がするとこだったんだぁ」だったり「この場面こういう風にもやろうとしてたんだなぁ」とか思えたり、なんかもうたまらなかったです。



前置きが長くなった。ようやく感想です。

学級裁判シーンが面白い!!
先述したとおり前作舞台は見ていないので、学級裁判がどんな風に舞台化されるのか楽しみだったんですが、とってもポンポン進むテンポの良さと、キャラクターが立ち代り中心に出てくる流れがすごく良くて、しかもバックスクリーンにはまるでゲームと同じように発言者の顔がアップで抜かれていて、なにこれ面白い!新しい!!とすごく楽しめました!スピード感あるから本当にゲームの弾糾シーンみたいでした。そして、ただ激論するだけじゃなくて動きがあるから尚楽しい。特に一章と二章の学級裁判シーンだけでももう一回みたいなぁ。


映像出演×舞台
神田沙也加さんの江ノ島盾子、映像でもめちゃくちゃ可愛くてエロかったし、原作の盾子様そのものって感じでした。ダンロン女子最強。でも、ラストにかけてがずっと映像とのお芝居だったので正直ちょっと飽きちゃったりも。それと、ずっと流れっぱなしの映像とのお芝居は、演者側もタイミングとかがすごく難しそうだったなぁ。これはモノクマと会話する狛枝くんのとこもだけど。音や映像にはめてく芝居はテンポが決まってるから、その時の雰囲気に合わせて変えることができないし、どうしても合わせることが主になっちゃうので、生の醍醐味を殺してしまっているなぁって思った場面もあって。なかなか難しいとこだなぁと。

前半が怒涛の学級裁判でスピード感あって楽しかったぶん、ラストにかけての失速感は否めなかったけど、それでもゲームを丸々一本3時間の舞台に収めるなんてすごいし、綺麗にまとまってました。


キャラクターのクオリティが高い!
ビジュアルもだけど役づくりも皆さん素晴らしかったです。原作を実況で見ていた程度の私が言うのもあれですが、再現率の高いなってなりました。特に話し方!そして立ち姿!! みなさん研究されたんだろうなぁ... 原作ファンの方からの評判がいいのも納得できます。

横浜くんは絵になる子だと思いました。トッキュウジャー以外のお芝居をみるのは初めてだったのですが、「それは違うぞっ!」と指差して論破する場面がスチルみたいに決まっててカッコよかった。板慣れしている感じではなかったから舞台のお芝居ではなかったけど、演技は出来るし、まだ十代だし、これからが楽しみです!拡樹くんと背格好が似ていたのも対になっていて個人的にはツボでした。

一番功労賞を与えたいのは井上まーくんの田中ガンダム!!!すごい笑った。ずっと笑わせてもらった。まーくんってことが全く分からない、意識させない、彷彿できないほど、完璧にガンダムでした!!!本当にあれ、まーくんだったの? 動きも面白いし、小ネタも挟んでくるし、笑いの間の取り方や挟み方が絶妙だし、素晴らしかった。今まで、コミカルな役をする井上まーくんって見たことがなくて、割と主人公系なスタンダードな役ばかりを拝見していたので正直こんな風にお芝居できる人って知らなかった...まーくんの株がただただ上がりました。カテコまでずっと面白かったです。

女の子キャラが全員可愛い!!
キャスティング班天才なんじゃないかって思うくらい女子キャラがとにかく可愛くて、そのまんまだった... 特に誰が良かったって挙げようと思ったんですが、全員良かったことに気づいて感動している。1人ぐらい微妙な子がいてもいいはずなのに、普通はハズレもあるはずなのに、わたし的には全員パーフェクトガールでした!
寄子ちゃん役の水越朝弓さんのお顔がタイプすぎて、めちゃくちゃ天使だし本当にくぎゅみたいな喋り方だったがたまらなくて。あと澪ちゃん役の伊波杏樹さんもゲームの中とテンションとかなにも変わらないしツッコミ上手だし、完璧に澪ちゃんでした。そして、須藤茉麻!!まぁさの罪木さん最高にえもかった.....!!痩せたけど相変わらずムチムチボディなまぁさの罪木さんがホヨヨするの可愛かったし、なによりも絶望後の演技がとっても良くて。狂った罪木さん素晴らしかった。まぁさのお芝居初めて見たのですが、とっても出来る子でした!


鈴木拡樹の狛枝くんが最強だった
狛枝くんがすごい狛枝くんだった...!私の知ってる狛枝くん以上に狛枝くんしてた。さすが拡樹くん。たまらない狂いっぷりでした。あと、ところどころ緒方さんみたいに聞こえる部分があって、きちんと寄せているあたりが、あっぱれ。緒方さんの狛枝くんは色気の塊って印象だったんですが、拡樹くんの狛枝くんも負けてなかった...。そして実写になったぶん仕草や動きがエロいエロい。
特に一章学級裁判の日向くんに絡みながら耳元で囁く、
「それは...それは違うよ」
色気が爆発してた。これそんなシーンだった?いきなり何故こうなった??と突然のことにパニックになったけど、鈴木拡樹の狛枝くんだったら全然有りというか、自然だったから怖い。
これみたいに明らかに狙ってるなぁって演出(動き、絡み)がいくつかあったのですが、まんまとヒ〜ッてなりました。ハハハ。


九頭龍くんが尊すぎる
拡樹くんがさすがなら、鯛造くんもさすがでした。見事な九頭龍ぼっちゃんでした。一章の一匹狼ツンツンぷりが最初から可愛くて。そして最後までずっとかっこよかった。怒鳴ったり舌打ちしたり睨んだりととがりまくりの九頭龍ぼっちゃん。罵倒もたまんなかったです。
そして何と言っても二章の学級裁判でペコちゃん守るために必死になる九頭龍くんかっこよすぎる。ペコちゃんが認めたとき、スクリーンにはペコちゃん越しに九頭龍くんが映るんだけど、なんていう顔してるんだってぐらい切ない顔を鯛造くんは見事にするから、そこでまず私が泣きそうでした。
「言ったじゃねーかよ!!この島では今までの関係はチャラだって!!」
ペコちゃんの両腕をガシッと掴んで嘆く九頭龍くんが痛々しくて。
「俺に必要なのは道具じゃねぇ!!そのままんまのお前だったんだよ...!」
チビモノクマに抑えつけられながらも叫ぶ九頭龍くんが切なくて、悲しくて。そしてペコちゃんの元に駆け寄った九頭龍くんを全身で守るペコちゃん... 鯛造九頭龍くんの叫びがあまりにも悲痛で、泣いてしまいました。濱頭さんのペコちゃんもクールなだけじゃなく従順で、でも優しさがちゃんとあって、すごく素敵だった。くずペコ最高でした。

鯛造くんは本当に声がいいなぁ。学級裁判みたいなテンポが早くても流されないし、怒鳴ったり大声あげても声が潰れないから台詞が全部聞き取りやすい。それでいて声にちゃんと感情込めることができる人だから凄い。

そして、安定の泣きの演技。悟空といい、ホントンといい、ネバランといい、鯛造くんは泣きの演技が本当に上手な方だと思います。見てる側までクッと引き込まれて一緒に泣きたくなる、そんな表情するから本当に毎回やられる。



以下、九頭龍くん(鯛造さん)の特にたまらなかったシーン

・自分の前を通過する白夜さんのお尻を蹴り上げてはける九頭龍くん。
(あまりにもナチュラルな蹴りと、そして冷たい瞳でした...九頭龍さん本物っぽかったエスい...白夜さんそこ代わって下さい。)
(そのあとのシーンで左右田くん?を押しのけてはける九頭龍くんもとがっていて可愛かった)

・狛枝くんの胸倉を掴む九頭龍くん
(いやだって、拡樹くんと鯛造くんの身長差と体格差がずるい。)

・一章の学級裁判ときの姿勢がけしからん
(後ろ姿になるとお尻突き出す形になるんだけど、ピチッとしたスーツに引き締まったヒップと腰が堪らなくて、完全にご褒美ショット。しかもこのアングル結構長かった。)
(そして九頭龍くんは手をバシッてするときの叩き方も柵のつかみ方までも可愛いんですね...って拝みたくなった。)

・落ち込んでる日向くんのことを「元気ねぇーな?」と足でちょこんと蹴る九頭龍くん。
(1幕とは打って変わってフレンドリーな九頭龍くん。言い方も蹴り方も表情もすごい優しい。初恋ハンターのような優しさ。これがツンデレってやつかキュンキュンした。)
(その後も今までは事件に無関心だったのに、一人であちこち捜査してて....ペコちゃんが歩み寄れって言ったから頑張ってるんだろうな九頭龍尊い)

・爆弾探しを日向くんに提案する九頭龍が、日向くんに頭ポンってしたと思ったら、去り際にくるっと回って日向くんの肩を叩いてニッて笑うところ。
(初恋ハンターpart2なのかな。)
(この直前のシーンで日向くんに前向きな言葉投げかけてあげる九頭龍くんがすでにカッコいいのに、追い打ちをかけるようなあの去り方。九頭龍くんマジ惚れる)
(そして、この振り向き方もすごくナチュラルだった...白夜さんの蹴りといい、さすが鯛造くんだ)

・赤音ちゃんのパンツが見えたときは照れるとか恥じらうとかじゃなく呆れた顔して顔を背けたのに、ペコちゃん(江ノ島ver)がスカートたくし上げたときは焦ったように顔を背けるとこ
(江ノ島ペコちゃんに色仕掛けされる九頭龍くん切なくて見ていられなかった )

・日向の言葉に、自ら論破してチビモノクマを弾き飛ばしたあとに、日向のことを見つめてニッと笑う九頭龍くん
(後半九頭龍くんの日向くんに対する目線が信頼だったり友達を見る目をしているのすごいジンとくる)

あと、ちょこっとだけど鯛造くんの殺陣があって嬉しかった!ダンロンで殺陣が見れるなんて予想してなかったので。ヒョイと飛び跳ねる九頭龍くんかっこいいし、ペコちゃんの名前呼びながら竹刀握るの泣けました 


原作だと九頭龍くんは結構私の中で可愛いぼっちゃんなイメージだったのですが、鯛造くんの九頭龍くんは兎に角かっこよかったです。九頭龍くんというか、九頭龍さんって呼びたくなりました。もしくはアニキ。


ちなみにカーテンコールでも鯛造くんがずっと九頭龍くんで本当にたまんなかった...!ペコちゃんに竹刀投げ渡すとこも、次に出てくる演者の迎え方も、ポケットに手突っ込んでいる姿も、歩くときにジャケット両手で浮かせて着直すとこも、ことごとく極道感あってツボをついて離さなかったのですが、何よりも一列に並んだときに、隣のペコちゃんのほうジッと見つめて視線があったらニッてはにかんでて...!なにそれくずペコ可愛すぎるだろ!!ってジタバタしたくなりました。

そしてダブルカテコが終わってはけるときに、前をクールにスタスタ歩いていたペコちゃんと九頭龍くんの間にちょっと距離があったんだけど、ペコちゃんが立ち止まって振り向いたと思ったら九頭龍くんになんとも可愛い笑顔向けて、そしたら九頭龍くんも笑って返していて二人して顔を見合わせながらはけていくのが死ぬほど可愛くて、なんかもう結婚しろって感じでした。劇中だとペコちゃんは笑わないから、カテコで幸せそうな2人が見れて、たまらなかったです。本当に良いものを見ました。



総括して、鯛造くんの九頭龍冬彦はたまらなかったです。



<追記>
鯛造九頭龍はDVD本編収録ではなくダイジェスト(15分)のみという現実に耐えられず、寝ても覚めても九頭龍くんが頭から離れず、これはきちんと鯛造九頭龍くんを見納めしなくては...!と千秋楽も観劇してきました。(前方ブロックのチケットお譲り頂き、感謝感謝です。)

何回見ても楽しいし、千秋楽なだけあってアドリブも満載だったなぁ。

そして、鯛造くんの九頭龍はやっぱりかっこよくて切なくてキラキラ輝いてました。
ペコちゃんとのシーンでいつも以上に目が潤んでいたり、涙で言葉がつっかえたり。でもそれは鯛造くんが泣いているんじゃなくて九頭龍くんが泣いているって本気で思えて。やっぱり板にいたのは九頭龍くんそのものだった。千秋楽だから気合い入れてるとかそういうわけじゃないと思うんだけど、作品だったりキャラクターに対する想いや愛が溢れてしまっているのを今回もすごく感じた千秋楽のお芝居でした。初見じゃないのに、鯛造九頭龍くんのあんな姿見せられたらボロボロ泣いてしまいました。九頭龍くんの叫び声が耳から離れないです。

日向くんを励ますシーン、前回みたときよりも頭のガシッと感が強くて男前度に磨きがかかってるもんだから、動揺とトキメキが隠しきれなかったです。もう九頭龍アニキかっこよすぎです。そしてリセットを決意したときに日向くんへ見せるニカッとした笑顔は相変わらず太陽のようで、泣きたくなるくらいやっぱりかっこよかったです。ずるいなー かっこよすぎるなー

カーテンコール、最後だからにこにこで可愛かったなぁ!そして、ダブルアンコール後にはける時、鯛造九頭龍くんがペコちゃんの肩を抱いて、ペコちゃんも九頭龍くんの腰に手を回していて!!クズペコが仲良く顔を見合わせて歩いてる姿が見れて、本当に幸せでした。クズペコはやっぱり尊い!


見納めのつもりだったのに、やっぱりもう鯛造九頭龍さんをフルで見れることがないんだと思ったら悲しくてやり切れない...  Wキャストの宿命といえどもDVDにならない世界が憎いです...
無印の再演が発表されたからスーダンも是非再演を!そしてもう一度鯛造くんの九頭龍冬彦を!そして次こそはフル円盤収録を!...と遠い未来を願うばかりです。


鯛造くんの一年の締めくくりの作品がこのスーダンで、九頭龍くんで良かったです!素敵な見納めになりました!